フレスコボールラケットの選び方|メーカー比較と初心者におすすめの1本
こんにちは。みんフレを運営している栗原です。
フレスコボールを始めるとき、最初の関門が「どのラケットを買えばいいの?」という疑問。特に初めての1本は、何を基準に選べばいいのか迷いますよね。
私自身、フレスコボールを始めて5年。これまでに何本もラケットを買い替えてきました。JFBA公式のベーシックラケットから始まり、ルイスネジョン、ブルーマン、ARROWS、Viora、そして今は Silent Rally を使っています。

いろいろなラケットを実際に打ってきたからこそ言えるのは、ラケット選びは、上達のスピードも、そのまま続けられるかどうかも変えてしまうということ。それくらい最初の1本は重要です。
この記事では、現役プレーヤーとして、そしてみんフレでラケットを扱っている立場から、メーカー・シリーズごとの違いと、どんな人にどれが合うのかを正直に書きます。
結論:「超高反発シリーズ」か「厚ラケシリーズのセット」を選べば失敗しません
先に結論から。迷ったら、次の2つのどちらかです。
- Silent Rally 超高反発シリーズ(EG/GX)… 性能で選ぶならこれ。1本ずつの販売なので、自分に合う型(EG/GX)を選べます
- Silent Rally 厚ラケシリーズのセット… ペアで一気に揃えるならこれ。2本+公式球が付いて 14,800円と、初期費用を抑えられます

どちらも反発力が高いので、ラリーが続きやすいという一番大事な部分は共通です。主要なラケットを並べると、次のようになります。
ラケット | 反発力 | 価格の目安 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
Silent Rally 超高反発シリーズ(EG/GX) | 非常に高い | 1本 10,800〜11,800円 | ◎ 性能で選ぶならこれ。未経験者〜日本代表選手まで愛用者が幅広い。 |
Silent Rally 厚ラケシリーズ | 高い | 1本 7,500円/2本+ボール 14,800円 | ◎ ペアで一気に揃えるならこれ。未経験者にも扱いやすい |
Silent Rally スタンダード(従来モデル) | 標準 | 2本+ボール付き 9,800円 | 軽さと価格を重視する人 |
協会(JFBA)公式セット・Amazonなど で販売されている入門ラケット | 控えめ | 6,900円(2本+公式球2個+ルールブック) | まず体感してみたい人/ラケット競技の経験者 |
ARROWS/Viora/ルイスネジョン/ブルーマン など(ブラジル系メーカー) | 標準〜非常に高い | 1本 10,000〜20,000円 | 未経験者〜日本代表選手まで愛用者が幅広い。ただし入手ルートが限られる(一部は協会公式ECショップで販売中) |
※価格はみんフレのショップでの税込価格(2026年8月時点)です。
いちばん大事なのは「反発力」
ラケット選びで見るべきポイントは、突き詰めると1つだけです。ボールを飛ばす力を、ラケットが出してくれるのか、自分の腕で出さないといけないのか。ここで打ちやすさはほぼ決まります。

反発力が高い —— ラケットが飛ばしてくれる
- 軽く当てるだけでボールが返るので、力まなくていい
- スウィートスポットが広く、多少芯を外しても返せる
- 結果としてラリーが続く。長く打っても疲れにくく、上達も早い
- その分、価格は上がる
反発が控えめ —— 自分の腕で飛ばす
- 軽く、価格が手頃で手を出しやすい
- ただし、自分でしっかり振らないとボールが飛びません
- ラリーが途切れやすく、続けるには技術が要ります
正直に書くと、続けている人のほとんどは、最終的に反発力の高いラケットにたどり着きます。あとから買い替えることを考えると、最初から反発の高いモデルを選んでおくほうが結果的に近道です。
メーカー・シリーズ別に見る
Silent Rally(逗子の職人による手作りラケット)
個人的にいちばんおすすめなのが、神奈川・逗子の職人さんが一本ずつ手作りしている「Silent Rally」です。「騒音でこのスポーツが失われないように、静かにラリーを楽しもう」という思いから名付けられたラケットで、すでに2,000本以上が使われていて、初心者から日本代表選手まで愛用者がいます。
- 超高反発シリーズ EG/GX … 内部を空洞化して反発材を入れ、反発力を限界まで高めたモデル。EG(エッグタイプ)は重心が手元寄りでコントロール重視・面が広め、GX(スタンダードタイプ)は反発重視。未経験者から日本代表選手まで愛用
- 厚ラケシリーズ… スタンダードより反発力を高めたモデル。未経験者にもおすすめ。2本+ボールのセットがあるのはこのシリーズです
- スタンダード(従来モデル)… 反発は標準的で軽く、価格も抑えめ。まずはどんな感じか体感してみたい人におすすめ。


2本+公式球がセットになった「友達セット」「夫婦セット」「親子セット」もあるので、ペアで始めるならセットが手軽です。
協会(JFBA)公式セット・Amazon などの入門ラケット
日本フレスコボール協会の「競技用ベーシックラケットセット」は、ラケット2本+公認大会で使われている公式球2個+公式ルールブックが入って6,900円。1本あたり約300gと軽く、これひとつで正式なルールに沿ってすぐ始められるのが大きな魅力です。Amazon などで買える入門ラケット(SORTE など)も同じ位置づけになります。

いっぽうで、価格が抑えられている分、反発は控えめです。「まずはどんなスポーツか体感してみたい」という方には最適な入口ですが、ラリーを長く続けようとすると、反発の高いモデルより技術が要求されます。テニスやバドミントンなどラケット競技の経験がある方なら問題なく扱えるはずです。
そして本格的に競技として続ける段階になると、多くの人が反発の高いモデルに買い替えていきます。「まず試す」なら公式セット、「続けるつもり」なら最初から反発の高いモデル——という選び方がいちばん失敗しません。
ARROWS/Viora・そのほかのブラジル系ブランド
フレスコボール発祥の地、ブラジルのメーカーで日本代表選手でも愛用者がいます。自分も長く愛用していた時期があり、打感も打ちやすさもトップレベルでした。こちらもすごくお勧めしたいのですが、販売ルートが限られており、入手が簡単ではありません。
ルイスネジョンやブルーマンといったほかのブラジル系ブランドも、反発力は標準〜非常に高く、未経験者でも扱えます。いずれも入手ルートは限られますが、一部は協会の公式ECショップから購入できます。
ボールも忘れずに
フレスコボールには専用のゴムボールが必要です。テニスボールでは代用できません。大会で使われているのはJFBA公認のピンクボールで、みんフレのセット商品にも同じものが2個付いています。

超高反発シリーズは1本ずつの販売なので、こちらを選ぶ場合はボールを別途用意しましょう。ボール単体は協会の公式ストアで6個セットから購入できます。厚ラケシリーズのセットなら公式球が2個付いてくるので、これだけですぐに始められます。
どこで買う?
リアル店舗(試打できるなら、こちらが確実)
実物を扱っているのは、Silent Rally の工房(神奈川・逗子)や日本フレスコボール協会(東京・明大前)などが中心で、まだ店舗数は多くありません。
ただ、反発の感覚は、実際に打ってみないとわかりません。同じモデルでも一本ずつ打感やグリップのフィット感が違い、手作りのラケットならなおさらです。近くで実物を持てる機会があるなら、実際に握って選べるリアル店舗をおすすめします。体験会でも試打できることがあるので、体験会のついでに触ってみるのも手です。

オンラインショップ
近くに店舗がないなら、迷わずオンラインで買ってしまうのがおすすめです。
さきほど「一本ずつ打感が違う」と書きましたが、これは当たり外れがあるという意味ではありません。どのブランドもベースとなる品質はしっかり作り込まれているので、オンラインで買って後悔した、という話はほとんど聞きません。個体差は「そのラケットのクセ」くらいのもので、打っているうちに自然と手に馴染みます。
それよりもったいないのは、「試打してから決めたいけど、店舗が遠い」と迷っているうちに、始めるタイミングを逃してしまうこと。ラケット2本とボールがあれば、明日からでも始められるスポーツです。まずは1セット手に入れて、打ち始めてしまいましょう。
各ブランドの公式ショップのほか、みんフレのショップではブランドを横断して比較・購入できます。この記事の比較表そのままに選べるので、迷ったらこちらからどうぞ。
よくある質問(FAQ)
初心者はどんなラケットを選べばいいですか?
反発力の高いラケットがおすすめです。軽く当てるだけでボールが返るので、ラリーが続きやすく楽しめます。具体的には Silent Rally の超高反発シリーズか、厚ラケシリーズの2本セット。まず体感してみたいだけなら、協会公式のベーシックセットも良い入口です。
厚いラケットを選べば間違いないですか?
厚さだけでは判断できません。厚くても反発が出なければ、ボールは飛ばずラリーも続きません。厚みは反発を生むための手段のひとつで、たとえば Silent Rally は内部を空洞にして反発材を入れることで反発力を高めています。「厚いから飛ぶ」のではなく「飛ばすための構造を入れた結果、厚くなっている」という順番なので、選ぶときは厚みではなく反発力を見てください。
ラケットは何本必要ですか?
2人1組のスポーツなので、ペアで楽しむなら2本必要です。2本+ボールのセット商品が便利です。
テニスやバドミントンのラケットで代用できますか?
できません。フレスコボールは専用の木製ラケットとゴムボールを使います。
安いラケットから始めて、あとで買い替えてもいいですか?
もちろん問題ありません。ただ、続ける気持ちがある程度あるなら、最初から反発の高いモデルを選んだほうが上達も早く、結果的に出費も抑えられます。
まとめ
ラケット選びで見るべきは、厚みではなく反発力です。迷ったら、「Silent Rally の超高反発シリーズ」か、「厚ラケシリーズの2本+ボール付きセット」。この2つのどちらかを選んでおけば、まず失敗しません。まずは軽く体感してみたいという方は、協会公式のベーシックセットから始めるのもいい選択です。
冒頭に書いたとおり、私自身も何本も買い替えながらここにたどり着きました。この記事が、その遠回りを少しでも省くきっかけになればうれしいです。
なお、ここに書いたことはあくまで私個人の見解です。ラケットの感じ方は、体格やプレースタイル、これまでの競技経験によっても変わります。最後は実際に打ってみるのがいちばん確実なので、参考程度に読んでいただけたらうれしいです。
道具がそろったら、次は一緒に打つ相手と場所です。体験会やマップから、近くで打てる場所を探してみてください。ルールから知りたい方は「フレスコボールとは?」もあわせてどうぞ。
